【ボイトレ】音域を抜群に伸ばす7つのボイストレーニング

【ボイトレ】音域が拡がる7つのボイストレーニング

Summary
呼吸や発声方法の改善、高音発声に必要な筋肉の鍛え方など、音域を伸ばすためのボイストレーニングを7つ紹介します。

最近のポップスは、高音を連発するような曲が流行りです。突き抜けるハイトーンは、聴く分には楽しめますが、歌うとなると一苦労。思うように高音が出せなくて、悔しさを感じている人も多いはず。

この記事を書いている僕は、ボイストレーニングを6年以上続けています。大学院時代には、発声や歌唱について研究していました。

現在は、これまでの経験を生かしながら音楽活動で生計を立てています。ありがたいことに、音楽番組の出演やイベントのゲストアーティストなども経験しました。

ここでは、僕の実体験をもとにした音域を伸ばすためのボイストレーニングを紹介します。僕が効果を実感したメニューしかありませんので、ぜひ参考にしてください。

音域を伸ばす7つのボイストレーニング

腹式呼吸を身につける

腹式呼吸は、肺の空気を効率よく運ぶ呼吸法です。横隔膜を下げることで、肺の容量が増加。声のエネルギー源である息を十分に供給できるのです。

腹式呼吸のやり方

  1. 手をおへその上に置く
  2. 大きく息を吸い込む
  3. 肺を空気でいっぱいにする
  4. 息を吐きだす

息を吸い込むときは、鼻から吸うようにしてください。吸い込んだ息で、肺の中を空気で満たしましょう。

風船をイメージすると、呼吸しやすいですよ。お腹の中にある風船を、腹式呼吸で膨らませてあげます。

風船が十分に膨らんだら、空気を吐き出します。力を抜くと同時に、空気がもれていくイメージです。体が力むと思うように呼吸できないので気をつけましょう。

Memo
はじめは、鏡の前で呼吸の動作を確認してください。呼吸をするときに肩や胸が持ち上がる場合、腹式呼吸ができてません。呼吸に合わせてお腹の大きさが変化するよう練習しましょう。

しげ

腹式呼吸は、基本となる呼吸方法だよ。横隔膜を使うから、胸式呼吸よりもたくさん空気を運べるんだ。リラックス効果もあるから、ウォーミングアップにも使えるね。
【ボイトレ】誰でも一瞬でできる腹式呼吸の仕方と練習方法【ボイトレ】誰でも一瞬でできる腹式呼吸の仕方と練習方法

体幹トレーニングをする

体幹トレーニングをする理由は、2つあります。1つ目は、インナーマッスルを鍛えるためです。腹式呼吸の時に使う横隔膜は、インナーマッスルの一種。横隔膜を鍛えるには、体幹トレーニングをしなければなりません。

2つ目は、姿勢をよくするためです。声の通りをよくするには、正しい姿勢で歌わなければなりません。猫背だったり、首が前に出ているようでは、思うように声が出ないでしょう。体幹トレーニングをすることで、姿勢を矯正します。

体幹トレーニング鍛えられる部位効果
フロントブリッジ大腿四頭筋・大臀筋・脊柱起立筋姿勢の矯正
サイドブリッジ腹横筋・中臀筋・脊柱起立筋姿勢の矯正・下半身の強化
バックブリッジ腸腰筋・大臀筋・脊柱起立筋姿勢の矯正
Memo
体幹トレーニングでは、呼吸を意識してください。正しい呼吸は、トレーニングの効果を飛躍的に高めてくれます。ここでは、自然呼吸を心がけましょう。

しげ

体幹トレーニングでは、インナーマッスルを鍛えるよ。インナーマッスルは、ふだんの生活であまり使われないから、トレーニングの成果をすぐに実感できるはず。

フロントブリッジ

  1. うつぶせの状態から腰を落とす
  2. ひじが肩の真下になるよう立てる
  3. 腰を持ち上げて背中・腰・お尻が一直線になるよう姿勢をキープする
レベル時間
初級30秒
中級45秒
上級60秒

腰がのけぞると腰痛の原因になります。お腹に力を入れて、しっかりと体を支えてください。

サイドブリッジ

  1. 体を横向きにする
  2. ひじを地面に置く
  3. 反対側の手を腰に添える
  4. お尻が下がらないようお腹を持ち上げる
  5. 体が一直線になるよう姿勢をキープする
レベル時間
初級30秒
中級45秒
上級60秒

バックブリッジ


  1. 仰向けに寝て両ひざをたてる
  2. 脚を肩幅と同じくらい開く
  3. 手のひらを下にして両手を体の横に置く
  4. ひざ・腰・肩が一直線になるよう背中を浮かせる(ひざの曲がりは90°)
  5. 姿勢をキープする
レベル時間
初級30秒
中級45秒
上級60秒

リップロールをする

リップロールは、呼吸の量を最適化するボイストレーニングです。やり方が簡単なうえ、唇や表情筋をリラックスさせる効果があります。

リップロールのやり方

  1. 唇を湿らす
  2. 唇を前に突き出して軽く閉じる
  3. 息を吐いて唇を「ぶるぶる」と鳴らす

しげ

リップロールは、最も手軽なボイトレのひとつだね。適切な息の量が身につくだけじゃなく、声帯や表情筋をリラックスさせる効果もあるよ。

リップロールの前に、水を飲むなどして唇を湿らせてください。唇が乾燥しては、思うように振動しないので注意しましょう。

下唇で上唇を持ち上げるようイメージで口を閉じます。閉じる力が強すぎても弱すぎても振動しないので、力加減を調整しながら練習しましょう。

リップロールが一瞬しかできないという人は、吐く息の量が多いかもしれません。息を吐くときは、一定になるよう心がけてくださいね。

Memo
できない人は、唇の両端を指で引っ張ってください。唇が張るので、振動しやすくなります。まずは指で補助しながら、リップロールの感覚をつかみましょう。

しげ

リップロールをするときは、息だけでも声を混ぜながらでも問題ないよ。僕の体感としては、声を混ぜると負荷が大きくなる印象かな。「うー」の発音が、一番やりやすいよ。

タングトリルをする

タングトリルもリップロール同様、息の量を最適化するトレーニングです。リップロールよりも負荷が大きめですが、その分効果も大。

舌や声帯のリラックスもできるので、喉声(のどを締める癖)の改善にもつながります。

タングトリルのやり方

  1. 舌を口の上側にくっつける
  2. 息を吐いて舌を「とぅるるる」と鳴らす
レベル時間
初級10秒
中級20秒
上級30秒

タングトリルは、巻き舌の要領で行います。ポイントは、息を一定の量で吐き続けることです。吐く息の量が多すぎても少なすぎても、舌が鳴りません。

しげ

僕も最初はできなくて苦労したよ。でも、毎日練習したら25秒以上は安定してできるようになったかな。

喉声(のどを締める癖)を改善する

高音を歌うと苦しそうに聴こえる、カラオケで音程の高い曲を歌ったら声がかれる。このような人は、発声するときにのどを締める癖がついています。

高音の発声は、のどの脱力が欠かせません。無理に出そうとすると、のどに負担がかかり声がかれるのです。

喉声を改善するには、Laga-Yaga発声が最適です。Laga-Yaga発声は、アメリカのボイストレーニング講師Eric Arceneaux氏が勧めるボイストレーニングのひとつです。

Laga-Yaga発声のやり方

  1. あごを下げる
  2. 手をあごに軽く当てる
  3. 音階に合わせてLaga-Lagaと発声する
  4. Yaya-Yaya, Yaga-Yaga, Tala-Talaも同じように発声する

Laga-Yaga発声のポイントは、あごを動かさないこと。鏡の前で練習すると、あごが動いていないか確認できますよ。

Warning
Laga-Yaga発声は、音階に合わせて練習します。始めたばかりでは音域も限られるため、高音が出ないかもしれません。

苦しくなったり、のどに力んだりしたら、すぐに発声をやめましょう。無理に続けると、かえって癖が強くなります。あなたに合った音域で練習してください。

しげ

Laga-Yaga発声は、喉声改善に最適なボイトレだよ。正直なところ、これだけしかやらなくても、かなりの上達が見込めるんだよね。喉声を克服すると、高い声を楽に出せるよ。

息もれのある裏声を出す

人は、高音を出すときに輪状甲状筋と呼ばれる筋肉を使います。高い声を出すときに、鏡で口の中を観察してみてください。発声に合わせて、のどの天井部分がへこみませんでしたか?

輪状甲状筋は、声帯を引っ張ることで発声を手助けしてます。天井のへこみは、声帯を引っ張っているというわけです。引っ張られた声帯に空気がぶつかることで、高い音がつくられます。

イメージとしては、ピンと張ったギターの弦でしょうか。弦を引っ張る力が強いほど、高い音が出ますよね。人が高音を発声するときも、同じような現象が起きているわけです。

Memo
実際には音の出る仕組みは弦楽器と異なりますが、ここでは割愛します。

息もれのある裏声の出し方

  1. 下あごを下げて、口を大きく開く
  2. 軽く息を吸い込む
  3. 息を多めにして「ほー」と裏声で発声する

口を開けるときは、下あごの骨が出っ張るくらいが丁度です。耳の前に手を当てると確認できます。もし痛みを感じるのであれば、無理しないでくださいね。

裏声は、最小限の息で発声するよう心がけます。いきなり大きな声で出そうとすると、のどや声帯を傷つけるかもしれません。

裏声は、フクロウのように「ほーほー」と発声しましょう。「ほ」は、息もれしやすい音。ほかの音よりも効率よく鍛えることができますよ。

しげ

息もれのある裏声は、輪状甲状筋をもっとも鍛えることのできる発声方法。息もれのない裏声よりも、のどに負担がかからないから、安心してボイトレできるね。

裏声で歌う

息もれのある裏声は、あくまで効率よく輪状甲状筋を鍛える発声方法。ただの裏声では、輪状甲状筋を鍛えられないわけではありません。

反復練習は退屈だから苦手、という人におすすめなのが裏声で歌うこと。曲を歌いながら、楽しくボイストレーニングできます。

曲を歌うときは、なるべく裏声で歌うようにしてください。AメロやBメロは地声で構いませんが、サビは裏声で歌い切れるよう練習します。

何回も歌っていると、裏声の音域が広くなります。ある時を境に、低い音域を太い裏声で歌えるようになるはずです。

これは、輪状甲状筋をかなり鍛えられた証。裏声の音域が広がると同時に、地声の音域も広がってるでしょう。

音域を伸ばすボイストレーニングまとめ

  • 腹式呼吸を身につける
  • 体幹トレーニングをする
  • リップロールをする
  • タングトリルをする
  • 喉声(のどを締める癖)を改善する
  • 息もれのある裏声を出す
  • 裏声で歌う

音域を伸ばすには、ただ高い声を出せばよいわけではありません。発声は、全身の筋肉を使います。音域を伸ばすためには、発声に必要な筋肉を鍛えなければならないのです。

はじめは、歌う体づくりから取り組みましょう。腹式呼吸の練習、体幹を鍛えるなどですね。腹式呼吸が身についたら、リップロールやタングトリルで息の量を調整します。

体ができあがってきたら、喉声の改善、輪状甲状筋の活性化に力を入れましょう。ここまでくれば、音域の広がりを実感できるはず。

あとは、あなたの課題に合わせてトレーニングメニューを調整してください。

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