【ボイトレ】チェストボイスとは?地声の正しい発声方法

【ボイトレ】チェストボイスとは?正しい地声の発声方法

しげ

なにやらチェストボイスという発声があるらしい。一体どんな声なんだろう?僕でも出せんのかな?

ボイストレーニングについて調べていると、よく目にする「チェストボイス」。実は、あなたもすでに発声している声なのです。

ここでは、チェストボイスの正体と正しい発声方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。

チェストボイスとは

人には地声と裏声、2種類の声があります。チェストボイスとは、地声を指します。あなたの話し声もチェストボイスというわけですね。

Memo
説明を簡単にするため、ミドルボイスやミックスボイスについては割愛します。

地声と裏声は、声帯を調整して発声します。これらの違いは、表の通り。

声帯の伸び声帯の開き
地声伸びていない閉じている
裏声伸びている開いている

声帯を伸ばすほど高い音を、声帯を閉じるほどハッキリした音を発声できます。

もちろん、地声のまま声帯を伸ばすことも可能です。地声で高音を出すときは、声帯を伸ばさなければなりません。

Memo
声帯とは、のどの中にある2枚のヒダです。肺から送られた空気が声帯に衝突することで、声帯と空気が振動します。振動により声の源(喉頭原音)が生まれます。

チェストボイスの正しい発声方法

しげ

チェストボイスって、話し声と一緒なんでしょ?だったら、特に練習しなくてもいいんじゃない?

チェストボイスは地声を指しますが、話し声と歌声は違います。響き渡るチェストボイスを出したければ、歌声としての発声方法を身につけなければなりません。

ここでは、歌声としてのチェストボイスを習得するポイントを紹介します。

全身の力を抜く

体に余計な力が入ると、思うように声が出ません。特に、のどやお腹は力が入りがち。まずはストレッチをして、全身をリラックスさせましょう。

舌をまわすストレッチ

  1. 口を閉じる
  2. 舌を下唇と歯の間に入れる
  3. 時計回りに10回まわす
  4. 反時計回りに10回まわす
レベル回数
初級10回
中級20回
上級30回

しげ

舌は、常に唇と歯の間でまわそうね。ゆっくりまわすと負荷が大きくなるから、トレーニングもできるよ。

体感を伸ばす

  1. 直立した姿勢から腕をまっすぐ上に伸ばす
  2. 体を腰から横に倒す

肩甲骨のストレッチ

  1. 肩を耳の後ろまで引き寄せる
  2. 腕を振り下ろして後ろで手をたたく
  3. ①~②を10回繰り返す

しげ

肩甲骨のストレッチは、鳥が羽ばたくように腕をバサバサさせるイメージだよ。

発声しやすい姿勢

歌うときは両足を肩幅くらいに開く、背中は丸めないでピンと胸を張る。これらは、歌の姿勢でよく指摘されることです。

あなたも、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

チェストボイスを身につけるには、姿勢を正す必要があります。正しい姿勢もまた、全身の脱力につながるからです。正しい姿勢のポイントは、5つあります。

  • 首を前に突き出さない
  • 背中を丸めない
  • 胸を張る
  • 両足を肩幅くらい開く
  • つま先に体重をかける

しかし、あなたにとって正しい姿勢が、楽な姿勢ではないかもしれません。無理して姿勢を保つと、体が力む可能性も……。

姿勢を正すには、体幹トレーニングがおすすめです。インナーマッスルを鍛えられるので、姿勢が自然と直ります。

Memo
体幹トレーニングをするときは、呼吸を意識しましょう。正しい呼吸を心がけると、トレーニングの効率が上がります。体幹トレーニングでは、いずれも自然呼吸をしてください。

フロントブリッジ

  1. うつぶせの状態から腰を落とす
  2. ひじが肩の真下になるよう立てる
  3. 腰を持ち上げて背中・腰・お尻が一直線になるよう姿勢をキープする
レベル時間
初級30秒
中級45秒
上級60秒

しげ

腰がのけぞると腰痛の原因になるから、お腹に力を入れて体を支えてね。

サイドブリッジ

  1. 体を横向きにする
  2. ひじを地面に置く
  3. 反対側の手を腰に添える
  4. お尻が下がらないようお腹を持ち上げる
  5. 体が一直線になるよう姿勢をキープする
レベル時間
初級30秒
中級45秒
上級60秒

バックブリッジ

  1. 仰向けに寝て両ひざをたてる
  2. 脚を肩幅と同じくらい開く
  3. 手のひらを下にして両手を体の横に置く
  4. ひざ・腰・肩が一直線になるよう背中を浮かせる(ひざの曲がりは90°)
  5. 姿勢をキープする
レベル時間
初級30秒
中級45秒
上級60秒

腹式呼吸

腹式呼吸は、横隔膜を使った呼吸法です。胸式呼吸よりも空気をたくさん供給できるため、歌には必須の呼吸法として知られています。

  1. 手をおへその上に置く
  2. 大きく息を吸い込む
  3. 肺を空気でいっぱいにする
  4. 息を吐きだす

これらは、腹式呼吸の基本動作です。息を吸い込むときは、鼻から吸うようにしてください。

吸い込んだ息で、肺の中を空気で満たしましょう。風船をイメージすると、呼吸しやすいですよ。お腹の中にある風船を、腹式呼吸で膨らませてあげます。

風船が十分に膨らんだら、空気を吐き出します。力を抜くと同時に、空気がもれていくイメージです。体が力むと思うように呼吸できないので気をつけましょう。

Memo
はじめは、鏡の前で呼吸の動作を確認してください。呼吸をするときに肩や胸が持ち上がる場合、腹式呼吸ができてません。呼吸に合わせてお腹の大きさが変化するよう練習しましょう。

口を開く

人は、共鳴腔と呼ばれる空間を使って、音程や音色を調整します。共鳴腔は、大きく分けて3つあります。

  1. 鼻腔(びくう)
  2. 口腔(こうくう)
  3. 咽頭(いんとう)

チェストボイスの発声では、口の中の空間(口腔)が重要です。空間が広がれば、それだけ音が響くというわけです。

口腔に共鳴させる方法

口腔に音を響かせるには、口の開け方を見直す必要があります。まずは、正しい口の開け方で母音を発音しましょう。

母音口の開き
奥歯を歯磨きするように、口を縦に開く。
前歯を歯磨きするように、口を横に開く。
「お」よりも、口をすぼめる。
「い」の口から、指一本分縦に開く。
下前歯の裏を歯磨きするように口を開く。

口の開きを確認するために、鏡の前でトレーニングしてください。実際に歯磨きしながらトレーニングすると、感覚を覚えやすいですよ。

のどを締めない

しげ

地声で歌ってると、苦しそうに聞こえるんだよね。のどもすぐに枯れちゃうし、声もガラガラになっちゃうし……。これって病気じゃないよね?

歌声が苦しいそう、のどが枯れて痛い。このような人は、のどを締める癖があります。のどを締めると声が出しにくいほか、声帯を傷つける可能性もあります。

のどを締める癖を治すには、Laga-Yaga発声が最適。Laga-Yaga発声は、アメリカのボイストレーニング講師Eric Arceneaux氏が勧めるボイストレーニングのひとつです。

Laga-Yaga発声

  1. あごを下げる
  2. 手をあごに軽く当てる
  3. 音階に合わせてLaga-Lagaと発声する
  4. Yaya-Yaya, Yaga-Yaga, Tala-Talaも同じように発声する

動画にあるように、Laga-Lagaと発声するだけでのどを締める癖が改善されます。ポイントは、あごを動かさないこと。はじめは、あごに軽く手を当てて練習するとよいでしょう。

Warning
Laga-Yaga発声は、音階に合わせて練習します。人によっては、高音が出ないかもしれません。苦しくなったり、のどに力んだりしたら、すぐに発声をやめましょう。

しげ

長年のど締め発声だった僕も、Laga-Yaga発声のおかげで癖が治ったよ。のどを締めないだけで、楽に発声できるんだ。

チェストボイスの発声方法まとめ

  • 全身の力を抜く
  • 発声しやすい姿勢
  • 腹式呼吸
  • 口を開く
  • のどを締めない

話し声と歌声は違います。歌声としてのチェストボイスは、脱力がポイントです。体が力んでいると、途端に声が出なくなります。

特に、のどを締める癖がある人は、たくさんいます。のどや声帯のケガにつながるため、早急に治さなければなりません。

のどを締める癖は非常に厄介ですが、時間をかければ誰でも治せます。正しい発声を意識しながら、ボイストレーニングに取り組んでください。

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