【ボイトレ】声を高くする地声(チェストボイス)の鍛え方

【ボイトレ】声を高くする地声(チェストボイス)の鍛え方

最近は、音域の高い曲が目立ちます。聴いて楽しいハイトーンも、歌うとなると一苦労。

声を振り絞って出そうにも、苦しそうに聴こえたり、裏返ったりと思うように歌えません。地声で高音を歌う難しさを痛感しますよね。

ここでは、地声を高くする方法を紹介します。地声の音域がせまかった僕が、キーを4つ以上高くできたボイトレメニューです。ぜひ参考にしてください。

腹式呼吸を身につける

息は、声のエネルギー源。肺から空気を十分に送り込まなければ、よい発声はできません。

腹式呼吸は、横隔膜を使った呼吸法です。胸式呼吸よりもたくさんの空気を運べるので、歌に必須の技術と言えます。

Memo
まずは、あなたが腹式呼吸か胸式呼吸か確認しましょう。鏡の前で好きな曲をワンフレーズ歌ってください。呼吸に合わせてお腹が膨らんだり縮んだりする人は、腹式呼吸ができてます。一方、呼吸するときに肩や胸が上がると胸式呼吸です。

胸式呼吸の人は、次のトレーニングを実践して腹式呼吸を習得しましょう。

腹式呼吸のやり方

  1. 手をおへその上に置く
  2. 大きく息を吸い込む
  3. 肺を空気でいっぱいにする
  4. 息を吐きだす

以上が、腹式呼吸の基本動作です。息を吸い込むときは、鼻から吸うようにしてください。

吸い込んだ息で、肺の中を空気で満たしましょう。風船をイメージすると、呼吸しやすいですよ。お腹の中にある風船を、腹式呼吸で膨らませてあげます。

風船が十分に膨らんだら、空気を吐き出します。力を抜くと同時に、空気がもれていくイメージです。体が力むと思うように呼吸できないので気をつけましょう。

舌筋を柔らかくする

高音を楽に発声するためには、全身の筋肉をリラックスさせることが重要です。中でも舌筋は、のどや声帯にも影響を与えるため、常に脱力を心がけなければなりません。

Memo
舌筋は、舌を動かす筋肉の総称です。舌の位置を変える筋肉を外舌筋、舌の形を変える筋肉を内舌筋と呼びます。

あなたは、歌うとき次のことに心当たりがありませんか?

  • 舌が奥に引っ込む
  • 舌が反りかえる
  • 舌の中央がへこむ

これらの原因は、舌に力が入りすぎていることです。ひとつでも当てはまるようであれば、舌筋を柔らかくしなければなりません。

舌をまわすストレッチ

  1. 口を閉じる
  2. 舌を下唇と歯の間に入れる
  3. 時計回りに10回まわす
  4. 反時計回りに10回まわす

舌は、常に唇と歯の間でまわします。ゆっくりまわすと、負荷が大きくなるのでおすすめ。

しげ

まずは10回を目安にして、20回、30回と増やしてみてね。

タングトリル

  1. 舌を口の上側にくっつける
  2. 息を吐いて舌を「とぅるるる」と鳴らす
レベル時間
初級10秒
中級20秒
上級30秒

しげ

タングトリルは、舌筋を柔らかくするボイストレーニングのひとつ。舌筋のストレッチだけじゃなく、呼吸も整えられる一石二鳥のトレーニングだよ。

タングトリルは、巻き舌の要領で「とぅるるる」と息を吐きます。しかし、これがなかなか難しい。慣れないうちは、まったく続かないですよね。

ポイントは、息を一定の量で吐き続けることです。吐く息の量が多すぎても少なすぎても、舌が鳴りません。

はじめは10秒を目標に練習しましょう。慣れるまで時間がかかりますが、根気強く続けてください。

1週間も練習すれば、タングトリルが身についているはず。あとは15秒、20秒と時間を伸ばしていきましょう。

しげ

僕も最初はできなくて苦労したよ。でも、毎日練習したら25秒以上は安定してできるようになったよ。5分でもいいから毎日継続することが上達の秘訣。

Laga-Yaga発声により喉声(のど締める癖)を改善する

地声で高い声を出せない大きな原因のひとつが、のどを締める癖です。次のことに当てはまれば、あなたものど締め発声の可能性があります。

  • 高い声が息苦しく聴こえる
  • 声がかれる
  • 高音が出なくなる
  • のどが痛くなる
  • カラオケでは一曲目が最も調子よく歌える

のどを締める癖は、早急に治さなければなりません。放置すると、最悪のどを壊す危険もあります。

Laga-Yaga発声

  1. あごを下げる
  2. 手をあごに軽く当てる
  3. 音階に合わせてLaga-Lagaと発声する
  4. Yaya-Yaya, Yaga-Yaga, Tala-Talaも同じように発声する

のど締め発声を治すには、Laga-Yaga発声が最適。Laga-Yaga発声は、アメリカのボイストレーニング講師Eric Arceneaux氏が勧めるボイストレーニングのひとつです。

動画にあるように、Laga-Lagaと発声するだけでのどを締める癖が改善されます。ポイントは、あごを動かさないこと。はじめは、あごに軽く手を当てて練習するとよいでしょう。

長年のど締め発声だった僕も、Laga-Yaga発声のおかげで癖が治りました。のどを締めないで発声するだけで、楽に高音が出せるようになります。のどを絞める癖がある人は、ぜひ実践してください。

Warning
Laga-Yaga発声は、音階に合わせて練習します。始めたばかりでは音域も限られるため、高音が出ないかもしれません。苦しくなったり、のどに力んだりしたら、すぐに発声をやめましょう。無理に続けると、かえって癖が強くなります。あなたに合った音域で練習してください。

しげ

Laga-Yaga発声は、喉声改善に最適なボイトレだよ。正直なところ、これだけしかやらなくても、かなりの上達が見込めるんだよね。喉声を克服すると、高い声を楽に出せるよ。

息もれのある裏声により輪状甲状筋を鍛える

人は、高音を出すときに輪状甲状筋と呼ばれる筋肉を使います。鏡で口の中を観察しながら、高い声を出してください。

発声に合わせて、のどちんこの奥、のどの天井部分がへこみませんでしたか?

輪状甲状筋は、声帯を引っ張ることで発声を手助けしてます。天井のへこみは、声帯を引っ張っているというわけです。引っ張られた声帯に空気がぶつかることで、高い音がつくられます。

イメージとしては、ピンと張ったギターの弦でしょうか。弦を引っ張る力が強いほど、高い音が出ますよね。人が高音を発声するときも、同じような現象が起きているわけです。

Memo
実際には音の出る仕組みは弦楽器と異なりますが、ここでは割愛します。

息もれのある裏声は、輪状甲状筋をもっとも鍛えることのできる発声方法です。息もれのない裏声よりも、のどに負担がかからないので、安心してトレーニングできますよ。

息もれのある裏声のやり方

  1. 下あごを下げて、口を大きく開く
  2. 軽く息を吸い込む
  3. 息を多めにして「ほー」と裏声で発声する

口を開けるときは、下あごの骨が出っ張るくらいが丁度です。耳の前に手を当てると確認できます。もし痛みを感じるのであれば、無理しないでくださいね。

裏声は、最小限の息で発声するよう心がけます。いきなり大きな声で出そうとすると、のどや声帯を傷つけるかもしれません。

裏声は、フクロウのように「ほーほー」と発声しましょう。「ほ」は、息もれしやすい音。ほかの音よりも効率よく鍛えることができますよ。

しげ

息もれのある裏声は、輪状甲状筋をもっとも鍛えることのできる発声方法。息もれのない裏声よりも、のどに負担がかからないから、安心してボイトレできるね。

「ねい・ねい」発声により鼻腔共鳴を使う

響きのある声は、単に声量が大きい声というわけではありません。人の体には、声が響く空間があります。

響く声というのは、それらの空間に音を共鳴させることで生まれます。声を響かせる空間(共鳴腔)は、大きく分けて3つあります。

  1. 鼻腔(びくう)
  2. 口腔(こうくう)
  3. 咽頭(いんとう)

これらのうち、鼻腔と口腔は高音をキレイに響かせられる空間です。使いこなせれば、音域も自然と広がりますよ。

「ねい・ねい」発声のやり方

  • 「んにえい」と発声する
  • 単音で「ねい・ねい」と発声する
  • 音程を上下させながら「ねい・ねい」と発声する
  • 音階に合わせて「ねい・ねい」と発声する
  • 「ねい・ねい」だけで曲を歌う

まずは「んにえい」と発声することで、鼻腔に響かせる感覚をつかみます。「ん」のときに鼻にかかるように発声すると、鼻腔に響きやすいです。

声色は、千と千尋の神隠しに出てくるカエルをイメージするとよいでしょう。鼻にかかったようなダミ声になれば、鼻腔に共鳴している証拠です。

しげ

「ねい・ねい」と発声すると、声を鼻腔に響かせることができるんだ。実際に試してみると、声の響きが明らかに違うことを実感できるよ。

地声(チェストボイス)の鍛え方まとめ

  • 腹式呼吸を身につける
  • ストレッチとタングトリルにより舌筋を柔らかくする
  • Laga-Yaga発声により喉声(のどを締める癖)を改善する
  • 息もれのある裏声により輪状甲状筋を鍛える
  • 「ねい・ねい」発声により鼻腔共鳴を身につける

紹介したトレーニングの中でも、Laga-Yaga発声と息もれのある裏声は効果が絶大です。高音が出せないと悩んでいた僕も、これらを重点的に行いました。

特に、のどを締める癖は発声の大敵です。表現のひとつとして、のどを締めるのであれば構いません。しかし、癖になっている人は早急に治してください。

ボイストレーニングに慣れないうちは、なかなか上達を実感できずもどかしいかもしれません。僕自身、何度もトレーニングを止めようと思いました。

しかし、高い声を出す一番のコツは、毎日5分でもよいので続けることです。ボイストレーニングは、日々の努力が実を結びます。

まずはひとつだけでもよいので、毎日続けることから始めましょう。

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