【ビジネスボイトレ】伝わる会議やプレゼンのための発声練習

【ビジネスボイトレ】伝わる会議やプレゼンのための発声練習

Summary
会場に通りやすい声や聞き取りやすい発音など、ビジネスシーンに通用する発声を身につけるためのボイストレーニングを紹介します。

会議やプレゼンテーションで聞き返される。大きな声でハッキリと話せない。あなたも、このような悩みを抱えてませんか?

ビジネスでは、人前で発表する機会がたくさんありますよね。聞き手が理解できるよう、わかりやすい資料を何日も前から準備するはずです。

一方、資料を作りこんでも発表する声が小さければ、あなたの企画や主張は十分に伝わらないでしょう。相手に伝わらなければ、これまでの苦労も水の泡です。

この記事を書いている僕は、ボイストレーニングを6年以上続けています。大学院時代には、発声や歌唱について研究していました。

ここでは、これまで培った知識や経験をもとにした、ビジネスシーンに通用するためのボイストレーニングを紹介します。ぜひ参考にしてください。

相手に伝わりやすい声とは

自分に聞こえる程度の声量であったり、ボソボソと何を話しているかわからないようでは、あなたの主張が伝わりません。

  • 会場全体に通りやすい声
  • 何を話しているか聞き取りやすい
  • 耳を立てなくてもよい声量

ここでは、ビジネスの会議やプレゼンテーションにおける理想的な声を上記のように設定します。

ビジネスシーンのためのボイストレーニング

ねらいトレーニングの概要
会場に通りやすい声筋トレ、体幹トレーニングにより、姿勢を矯正。発声適した姿勢を身につける。
何を話しているか聞き取りやすい滑舌を改善。発音しにくい子音を練習する。
聞こえやすい声量腹式呼吸の習得。肺活量を増やして、声量を大きくする。

先ほどの3点に注目してボイストレーニングを始めます。トレーニングメニューは表のように設定します。

発声しやすい姿勢を身につける

猫背や首が前に出ていては、声を出しづらいです。通る声を出すには、姿勢を正す必要があります。正しい姿勢のポイントは、次の5つです。

  • 首を前に突き出さない
  • 背中を丸めない
  • 胸を張る
  • 両足を肩幅くらい開く
  • つま先に体重をかける

しかし、ボイストレーニングを始めたばかりでは、正しい姿勢があなたにとっての楽な姿勢とは限りません。正しい姿勢が楽に感じられるよう、身体を鍛えましょう。

姿勢を正すには、体幹トレーニングがおすすめ。ふだんの生活ではあまり使われないインナーマッスルを鍛えられるからです。

体幹トレーニング鍛えられる部位効果
フロントブリッジ大腿四頭筋・大臀筋・脊柱起立筋姿勢の矯正
サイドブリッジ腹横筋・中臀筋・脊柱起立筋姿勢の矯正・下半身の強化
バックブリッジ腸腰筋・大臀筋・脊柱起立筋姿勢の矯正
Memo
体幹トレーニングでは、呼吸を意識してください。正しい呼吸は、トレーニングの効果を飛躍的に高めてくれます。ここでは、自然呼吸を心がけましょう。

しげ

体幹トレーニングでは、インナーマッスルを鍛えるよ。インナーマッスルは、ふだんの生活であまり使われないから、トレーニングの成果をすぐに実感できるはず。

フロントブリッジ

  1. うつぶせの状態から腰を落とす
  2. ひじが肩の真下になるよう立てる
  3. 腰を持ち上げて背中・腰・お尻が一直線になるよう姿勢をキープする
レベル時間
初級30秒
中級45秒
上級60秒

腰がのけぞると腰痛の原因になります。お腹に力を入れて、しっかりと体を支えてください。

サイドブリッジ

  1. 体を横向きにする
  2. ひじを地面に置く
  3. 反対側の手を腰に添える
  4. お尻が下がらないようお腹を持ち上げる
  5. 体が一直線になるよう姿勢をキープする
レベル時間
初級30秒
中級45秒
上級60秒

バックブリッジ

  1. 仰向けに寝て両ひざをたてる
  2. 脚を肩幅と同じくらい開く
  3. 手のひらを下にして両手を体の横に置く
  4. ひざ・腰・肩が一直線になるよう背中を浮かせる(ひざの曲がりは90°)
  5. 姿勢をキープする
レベル時間
初級30秒
中級45秒
上級60秒

滑舌を改善する

  • 舌筋を鍛える
  • 子音を発音する
  • ゆっくり言葉(下郎売)を練習する

聞き取りづらい声の原因は、滑舌と発音です。舌が柔らかくなければラ行などの音をきちんと発音できません。また、サ行の音は歯擦音であるため、音が埋もれがちです。

舌筋を鍛える

  1. 口を閉じる
  2. 舌を唇と歯茎の間に入れる
  3. 時計回りに10回まわす
  4. 反時計回りに10回まわす
レベル回数
初級10回
中級20回
上級30回

舌をまわすときは、常に唇と歯茎の間に入れましょう。時計回りと反時計回りを合わせて1セットとします。一日3セットもすれば十分です。

しげ

滑舌に直接影響のある舌筋を鍛えることは、小顔効果も期待できる一石二鳥のトレーニング。どこでも簡単にできるから、ぜひ実践してみてね。

子音を発音する

  1. 「かっ・かっ・かっ・かっ・かー」とリズムよく発音する
  2. 1をカ行の音すべてで練習する
  3. ①~②をサ行・タ行・ハ行で練習する

カ行の音(かきくけこ)で終わったらサ行の音(さしすせそ)へ。ハ行まで練習することで、つぶれやすい子音を網羅することができます。

しげ

子音は、息だけで発音すると効果的だよ。

ゆっくり言葉(外郎売)を練習する

外郎売(ういろううり)は、アナウンサーや声優など声を使う職業の人には定番の滑舌トレーニングです。

以下に、外郎売の一部を抜粋します。ゆっくり音読して、滑舌を鍛えましょう。

拙者(せっしゃ)親方と申すは、お立ち会いの中に、
御存知(ごぞんじ)のお方も御座(ござ)りましょうが、
御江戸を発って二十里上方(にじゅうりかみがた)、
相州小田原一色町(そうしゅうおだわらいっしきまち)をお過ぎなされて、
青物町(あおものちょう)を登りへおいでなさるれば、
欄干橋虎屋藤衛門(らんかんばしとらやとうえもん)、
只今(ただいま)は剃髪(ていはつ)致して、円斎(えんさい)となのりまする。

声量を大きくする

  • 腹式呼吸を身につける
  • 肺活量の鍛える

腹式呼吸を身につける

人は息を声に変えています。声に変わるべき息が十分に供給されなければ、声量は小さいのも当然。

腹式呼吸は、効率よく空気を供給できる呼吸法です。ボイストレーニングでも定番の呼吸法なので、耳にした人が多いはず。腹式呼吸を身につけるためには、次の練習を実践します。

  1. 肺の中が空になるよう思いっきり息を吐き切る
  2. 5秒間息を止める
  3. 力を抜いて肺に空気を供給する
  4. ①~③を繰り返す

はじめに、肺が空になる勢いで息を吐き切ります。「しーっ」と鋭く発音すると吐きやすいです。息を止めた後は、自然と空気が肺に供給されるようにしてください。自ら息を吸うのではなく、勝手に入ってくる感覚です。

息を吐き切った状態であれば、勝手に空気を取り込みます。力を抜いても空気が入ってこないようであれば、息を吐き切れていない証拠です。おなかを押したりして、息を吐き切る手伝いをしましょう。

【ボイトレ】誰でも一瞬でできる腹式呼吸の仕方と練習方法【ボイトレ】誰でも一瞬でできる腹式呼吸の仕方と練習方法

肺活量を鍛える

  1. 両脚を肩幅くらいに開く
  2. 腰に両手を当てる
  3. 軽く息を吸う
  4. 「ふっ・ふっ・ふっ」と鋭く息を吐き続ける
レベル時間
初級30秒
中級60秒
上級90秒

腹式呼吸ができていれば、息を吐いた直後に空気が送り込まれてきますね。息を吐くたびに空気が運び込まれるので、いつまでも息を吐き続けることができます。

お腹が呼吸に合わせて動かない、だんだん息苦しくなってくるという人は、腹式呼吸ができていません。まずは腹式呼吸を身につけてから、トレーニングに挑戦しましょう。

しげ

これは、腹式呼吸の特性を生かしたボイトレだよ。腹式呼吸ができていれば、いつまでも息を吐き続けることができるんだ。肺活量を鍛えるには、持って来いのボイトレメニューだよ。
【ボイトレ】横隔膜を活性化させる腹式呼吸と肺活量の鍛え方【ボイトレ】横隔膜を活性化!腹式呼吸と肺活量の鍛え方

ビジネスシーンのためのボイストレーニングまとめ

ねらいトレーニングの概要
会場に通りやすい声筋トレ、体幹トレーニングにより、姿勢を矯正。発声適した姿勢を身につける。
何を話しているか聞き取りやすい滑舌を改善。発音しにくい子音を練習する。
聞こえやすい声量腹式呼吸の習得。肺活量を増やして、声量を大きくする。
  • フロントブリッジ
  • サイドブリッジ
  • バックブリッジ
  • 舌をまわして舌筋を鍛える
  • 「かっ・かっ・かっ・かっ・かー」とリズムよく発音する
  • 外郎売(ういろううり)を音読する
  • 腹式呼吸を身につける
  • 「ふっ・ふっ・ふっ……」と息を吐き続ける

いくら会議やプレゼンテーションの準備しても、肝心の声が届かなければ意味がありません。せっかくのチャンスを棒に振っては、もったいないですよね。

あなたの悩みや課題に合わせて、トレーニングメニューを組み立ててください。5分でもよいので毎日続けると確実に成果を実感できますよ。

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